メタボ診断基準

各国のメタボ基準

我が国のメ夕ポの診断では、内臓脂肪の量を簡単に判定する方法として腹囲の測定を使用しています。内臓脂肪面積が100cm2を超えると心血管疾患のリスクが増大することが疫学的に解明されています。一方、欧米諸国の基準では、男性102cm2、女性は88cm2と日本の基準とは異なり男女が逆転しています。この基準値はBMIが30以上か30未満であってもウェスト、ヒップ比が高値である人を拾ってくる基準となっています。

 

そもそも欧米人と日本人では体格が違います。しかし、肥満の程度や頻度は異なっていますが、基本となる腹囲の基準が大きく異なることは、国際間で比較する時には問題になります。それは診断基準が違えば、同一の比較ができないからです。日本の基準は内臓脂肪面積が100cm2という医学的根拠があり理に適っているとも言えるのですが、女性の場合のリスクは66cm2付近から高くなるという研究報告もあります。

 

早期の段階から警告するというメタポ健診の理念からすると、女性に甘い日本の腹囲の基準は今後改められる可能性があります。また国際糖尿病連合も日本人を含め、アジア人の腹囲の基準値は男性90cm2、女性80cm2を採用すべきと推奨しています。

 

また、日本肥満学会では診断基準の見直しの動きも有ります。今後、メタボ健診の事後支援の対象者の選定基準についても、もう少し糖尿病を拾いやすいものにするよう、一部変更する必要があるかもしれません。糖尿病患者の平均BMIはアメリカ32、イギリス29に対して、日本では23と肥満でないケースが少なくありません。糖尿病患者の半数はメ夕ポを経由しないで発症しています。現在のメタポ健診では、たとえ血糖値に異常が見られてもそれ以外の項目が基準値をオーバーしていないと特定保健指導を受けられません。糖尿病による合併症を減らすためには血糖値以外のリスク因子を持っている方は、たとえ肥満でなくても注意する必要があります。

 



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